もはや大分一般的になってきた「医療脱毛」。
エステ脱毛と違って高出力のレーザーが使用でき、永久脱毛可能であるものの、脱毛後のトラブルのリスクももちろんあります。
脱毛クリニックによっては「万が一のトラブルの時の診察は無料」と謳っているものの、
医療脱毛のトラブルっていったいなにがあるの?
この記事では、そんな疑問について、脱毛クリニック勤務・美容クリニック勤務歴のある女性医師が解説します。
レーザー脱毛の機序とは
一般的なレーザー脱毛は、「レーザーを使って毛の大元を破壊する」ことで脱毛効果を得ます。
実際に破壊するものは、毛の根本にある毛包表皮、毛乳頭(毛の幹細胞が存在していると考えられています)、毛隆起、を狙います。
しかしレーザーはメラニンに吸収されるため、
普通の表皮のメラニンにダメージを与えないようにしなくてはなりません。
使用されるレーザーの種類と特徴
使用されるレーザーの種類としては、主に
- アレキサンドライトレーザー
- ダイオードレーザー
- YAGレーザー
が挙げられます。それぞれの違いと特徴について説明します。
アレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトレーザーの波長は755nmです。
ダイオードレーザー、YAGレーザーに比べて波長が短いのが特徴です。
なので、メラニンに吸収されやすく、色白の肌の人の脱毛に適しています。
脱毛機器として承認されてから20年以上経過している機器のため、使い勝手がよく、多くの施設で採用されています。
ダイオードレーザー
ダイオードレーザーはアレキサンドライトレーザーに比べて疼痛がやや強いとの報告がありますが、副作用は少ないとされます。
こちらの機種も多くのクリニックで使用されています。(認可承認が降りているのはアレキサンドライトレーザーのみです)
また最近ではダイオードレーザーの照射方法と出力を変える、蓄熱式脱毛が注目されています。
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YAGレーザー
YAGレーザーは、1064nmと、一番波長の長いレーザーになります。
疼痛が強いとされていますが、真皮のより奥深くまでレーザーが到達するため、色黒の人に適しているといえます。
なぜレーザー脱毛で皮膚トラブルが起こるのか
なぜレーザー脱毛で皮膚トラブルが起きるかというと、「表皮にダメージを与えてしまうから」です。
様々な機種の特徴を説明しましたが、毛根のみを破壊するのは難しいといえます。
レーザーを当てる性質上、どうしても少なからず表皮にダメージがでてしまいます。
そのダメージが大きくなると、自然治癒ができなくなり、皮膚トラブルになってしまいます。
レーザー脱毛時のトラブル
次にレーザー脱毛で起こりうるトラブルについて解説します。
熱傷・凍傷
レーザーの影響で皮膚にダメージが起こるとやけどのような状態になります。
レーザー脱毛照射後のアフターケアもしっかり行うことが大切です。
乾燥性皮膚炎
特に下腿はもともと乾燥しやすい部位のため、脱毛時に乾燥性皮膚炎を起こすことがあります。
対応としてはステロイド外用薬を使用します。
また乾燥を防ぐために、脱毛後の保湿、スキンケアを行うことが大事です。
硬毛化
脱毛しようと思った部分の毛が、逆に太く硬くなってしまう現象です。
対応については未だ確立されているものはありません。
低出力にして繰り返し照射したり、他の波長をもつレーザー機器に切り替えて照射を行う施設が多いようです。
脱毛でトラブルがおこったら
脱毛後のトラブルが生じた場合、速やかに医療機関を受診してください。
レーザー脱毛を行った施設で医師に診察してもらうのがスムーズです。
あらかじめ、医師診察がアフターサポートに含まれているクリニックを選ぶことが一番です。
まとめ
どんなに気を付けていても、脱毛によるトラブルのリスクは必ずあります。
しっかりと医師から説明を受けたうえで、脱毛コースの契約をするようにしましょう。